おかあさんといっしょ歴代キャラクター徹底解剖!声優と交代の真相

おかあさんといっしょ歴代キャラクター徹底解剖!声優と交代の真相にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

『おかあさんといっしょ』の歴史を語る上で、絶対に避けて通れない伝説のハプニングが存在します。それが2006年4月28日放送回に発生した、いわゆる「スプー絵描き歌事件」です。

事件の発端は、番組内のコーナー「スプーのえかきうた」でした。当時、第19代うたのおねえさんを務めていたはいだしょうこ氏と、第10代うたのおにいさん・今井ゆうぞう氏が並んで大きなキャンバスに向かい、歌に合わせてキャラクターを描くという生粋の定番企画でした。

しかし、歌が終わってキャンバスが正面を向いた瞬間、スタジオの空気が凍りつきます。今井氏が描いた見事な公式スプーの横に鎮座していたのは、虚ろな目玉、異様に尖った口元、触手のように生えた毛髪のような突起物――まさに「地獄から召喚されたクリーチャー」としか形容のしようがない、はいだ氏による戦慄のオブジェでした。

隣にいた今井ゆうぞうおにいさんは、子どもたちの前でプロとして平静を保とうとするあまり、肩を小刻みに震わせ、声を詰まらせながら必死に笑いを堪える姿がそのまま電波に乗りました。

後年の特番やはいだしょうこ氏自身のエッセイ・手記において明かされた真相によると、この放送回は生放送ではなく事前のスタジオ収録でした。通常であればNGを出して撮り直すことが可能なシチュエーションです。しかし、現場のチーフプロデューサーやディレクター陣は、「大人の作為的な計算が一切ない、しょうこおねえさんの100%純粋な一生懸命さ」に奇跡的なテレビの力を感じ、あえて撮り直さずそのままオンエアする決断を下したと証言されています。

放送直後からNHKの視聴者センターには問い合わせが殺到し、当時は黎明期だったインターネット上の動画共有サイトや掲示板を通じて世界的なバイラル現象となりました。一見すると放送事故に見えるこの出来事が、結果として『おかあさんといっしょ』という番組の持つ「完璧に作られた教育空間」に極めて人間味あふれる温かな風穴を開け、番組と視聴者の距離を劇的に縮める契機となったことは、テレビ史における痛快な逆転劇と言えるでしょう。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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