下壁梗塞の心電図特徴とは?見落とし厳禁の波形と右室梗塞の鑑別法
下壁梗塞の心電図特徴とは?見落とし厳禁の波形と右室梗塞の鑑別法の重要なポイントについて、最新情報を取りまとめてご紹介します。
下壁梗塞の臨床経過で頻発する重大な合併症が、洞不全症候群や房室ブロックに代表される徐脈性不整脈です。刺激伝導系の要である房室結節に血流を送る「房室結節動脈」の大部分が右冠動脈から分枝しているため、血流途絶に伴い高度房室ブロックや完全房室ブロックへ移行するリスクが跳ね上がります。
看護および救急初期対応においては、持続的な心電図モニター監視の下、血圧低下や意識障害の兆候をミリ秒単位で警戒する必要があります。急激な徐脈に対してはアトロピンの投与準備や体外式経皮ペーシングのスタンバイを迅速に進めなければなりません。また、右室梗塞合併例では十分な細胞外液の輸液負荷によって右室前負荷を維持し、血行動態を破綻させない管理が最優先されます。