ガスの火が赤い原因とは?加湿器の罠と危険な不完全燃焼の見分け方
ガスの火が赤い原因とは?加湿器の罠と危険な不完全燃焼の見分け方の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
赤火を目撃した際、それが「無害な炎色反応」なのか「危険な不完全燃焼」なのかをどう見分けるべきでしょうか。現場のサービスエンジニアが口を揃える決定的な判断基準が、鍋底に付着する「黒いスス」の有無です。
不完全燃焼を起こしている炎には、燃えきらなかった未燃焼の炭素(遊離炭素)が大量に含まれています。これが鍋底やケトルの裏側に触れると、触れた瞬間に冷やされて真っ黒なススとなってこびりつきます。普段使っている調理器具の底にススが付着しているのを発見した場合、その空間ではすでに猛毒の一酸化炭素(CO)が発生していると断定して間違いありません。
一酸化炭素は無色・無臭・無刺激の気体であり、人間の五感では検知できません。血液中のヘモグロビンと酸素の200倍以上の強さで結合するため、ごく微量でも吸い込み続けると脳組織が酸欠状態に陥ります。初期症状は軽い頭痛やめまい、吐き気程度ですが、空気中のCO濃度がわずか0.16%に達しただけで約20分でめまいが生じ、2時間で死に至る恐ろしい毒性を持っています。
さらに見逃せないのが経済的な打撃です。東京ガスが公開している知見によると、不完全燃焼状態の炎は燃焼温度が1,000℃前後にまで低下しており、熱効率が著しく悪化しています。同じ湯沸かしや調理をするにも余計なガスを消費し続けることになり、月々のガス代が無駄に跳ね上がる要因にもなります。