【図解】愛犬の腰を守る正しい抱き方!獣医師が警告するNg例
【図解】愛犬の腰を守る正しい抱き方!獣医師が警告するNg例の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
多くの飼い主が無意識に行ってしまう抱き方の中に、獣医師が警鐘を鳴らす致命的な誤りが存在します。その筆頭が、両前肢の付け根(脇の下)に手を入れて人間の赤ちゃんのように持ち上げる動作です。この行為がなぜ禁忌とされるのか、その根本的な理由は犬の解剖学的構造にあります。
人間には鎖骨が存在し、体幹と腕の骨が強固に連結していますが、犬には機能的な鎖骨が存在しません。前肢と胴体は主に前鋸筋や胸筋といった筋肉と靭帯のみで懸架(スリング)構造を形成しています。そのため、犬の脇を持ち上げる危険性の真相は、自重のすべてが筋肉と腱にダイレクトに掛かり、肩関節の亜脱臼や腕神経叢(わんしんけいそう)麻痺を引き起こすリスクに直結している点にあります。
さらに見過ごせないのが、犬の抱き方NG例と理由の中でも特に骨トラブルに直結しやすい「縦抱っこ(バンザイ抱っこ)」です。体を垂直に立てた状態では、体重が腰椎の狭い接地面に集中します。これが犬の抱っこ椎間板ヘルニア予防の観点から最悪手とされる理由です。ミニチュアダックスフンドやトイプードル、フレンチブルドッグなどの軟骨異形成犬種においては、わずか数回の垂直抱っこが引き金となって椎間板が線維輪を突き破り、後躯麻痺を引き起こす危険性を常に孕んでいます。