極上ステーキのミディアムレア!プロ直伝の焼き方と失敗ゼロの科学
極上ステーキのミディアムレア!プロ直伝の焼き方と失敗ゼロの科学の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
ステーキをカットした際、皿の上に滲み出る赤い液体を見て「血が滴っている」「生焼けで食中毒になるのではないか」と怯えてしまうユーザーは後を絶ちません。しかし、この赤い液体は血液ではありません。屠殺・解体の工程で血液は完全に抜かれており、赤い液体の正体は筋肉細胞に含まれる「ミオグロビン」というタンパク質と水分が混ざり合った肉汁です。
生焼けとの見分け方は、色ではなく「内部の温度」と「肉の弾力」で判断します。フォークや金串、ナイフの先端を中心部に5秒ほど刺し、下唇や手首の内側に当ててみてください。「冷たい」あるいは「室温程度」と感じた場合は、中心部が40℃台前半以下の完全な生焼けです。ミディアムレアが成功していれば、「お風呂のお湯より少し温かい(心地よい温感)」を明確に感じ取れます。また、指で押した際に、親指と中指を結んだときの手のひらのふくらみのような適度な反発力があることも決定的なサインです。
食中毒リスクと安全性に関しても、正しい理解が欠かせません。健康な牛の一枚肉(ブロック肉)の場合、腸管出血性大腸菌(O157など)やサルモネラ属菌といった病原菌は肉の表面にのみ付着しており、肉の内部は無菌状態とされています。そのため、肉の表面全体を100℃以上の強火でくまなく焼き色をつける(表面殺菌する)ことで、中心部がミディアムレアであっても衛生学的な安全性は確保されます。ただし、結着肉(成型肉)やひき肉、筋切り処理(テンダライズ加工)された肉は内部まで菌が侵入している可能性があるため、中心部まで75℃で1分間以上の加熱を行わなければなりません。