『団地妻』で日活を救った名匠・西村昭五郎の生涯と映画史の真実
『団地妻』で日活を救った名匠・西村昭五郎の生涯と映画史の真実に関する主要なデータを詳しく解説いたします。
日活ロマンポルノ黄金期を支えた西村ですが、その仕事は成人映画だけにとどまりません。1980年代以降、映画制作の主戦場がテレビドラマへと移行していくと、西村もその卓越した演出力を買われてテレビ界へ進出しました。
日本テレビ系の看板枠だった『火曜サスペンス劇場』をはじめ、数々のサスペンスドラマや2時間ドラマを演出。限られた尺の中で事件の謎解きと登場人物の情念を描き切る手腕は、テレビ界でも重宝されました。撮影現場での西村は常に物静かで、感情的に声を荒らげることは滅多になかったと共演者やスタッフは証言しています。知性派でありながら、いざ撮影が始まると職人としての直感を鋭敏に働かせるギャップが、多くの関係者を惹きつけました。
プログラムピクチャーの旗手として多種多様なジャンルを手掛けた西村の足跡は、娯楽映画が最も熱気を帯びていた昭和という時代の息吹をそのまま体現しています。