タオル1本で首の痛みが消える?医師が暴く落とし穴と快眠再生術
タオル1本で首の痛みが消える?医師が暴く落とし穴と快眠再生術についての疑問解決ガイドをお届けします。
「朝起きると手が痺れている、首が固まって回らないといって駆け込んでくる患者の少なからずが、タオルを筒状に固く巻いて一晩中首に当てていたと証言します」。そう警鐘を鳴らすのは、頚椎治療の第一線で臨床を続ける整形外科医・カイロプラクターの竹谷内康修氏だ。
日本整形外科学会の知見でも示されている通り、頚椎は非常にデリケートな神経の束(脊髄や神経根)を保護する構造体である。首のアーチを無理に取り戻そうとして、後頭部を浮かせた状態で首の隙間だけに分厚いタオルを無理やり押し込めばどうなるか。首が不自然に「過伸展(後ろへ反りすぎる状態)」を起こし、椎間孔と呼ばれる神経の通り道が狭まる。
「真っ直ぐになった骨を力づくで押し戻せば治るという発想は、生体力学を無視した暴論です」と竹谷内氏は指摘する。頚椎症や潜在的な椎間板ヘルニアを抱えている人が硬いロール状タオルを一晩敷いて眠れば、頚髄を圧迫し、不可逆的な神経障害すら引き起こしかねない。気持ちいいと感じるのは最初の数分だけであり、睡眠中の無意識下では首関節に過度な剪断応力がかかり続けているのだ。