浪速が誇る天ぷらの極致、なぜ与太呂の鯛ご飯は世界を魅了するのか
浪速が誇る天ぷらの極致、なぜ与太呂の鯛ご飯は世界を魅了するのかの注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
関東の天ぷらが濃口醤油を使った天つゆや胡麻油の力強い風味を特徴とするなら、関西風天ぷらの真骨頂は「淡さ」の中にある力強さだ。冷水で溶いた小麦粉を極限までグルテンが出ないよう優しく合わせ、高温の油へと滑り込ませる。油の中に投入された瞬間のパチパチという鋭い音は、素材の水分が適切な蒸気となって抜けていく証左だ。
口に入れた瞬間に広がるクリスピーな食感。直後に訪れるのは、車海老の甘みや旬の山菜が持つ野趣あふれる苦味である。衣は主役を奪うことなく、食材を保護する薄いベールとして機能する。塩ひとつ取っても、甘みを含んだ天然塩が素材の輪郭を鮮やかに際立たせる。