ジョジョ名言「勝てばよかろうなのだ」に潜むカーズの冷酷な哲学

ジョジョ名言「勝てばよかろうなのだ」に潜むカーズの冷酷な哲学の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

カーズという怪物は、いかにして誕生したのか。その真意を読み解く鍵は、彼がかつて自らの同胞を皆殺しにした凄惨な過去にある。「闇の一族」の中で突出した知能を持っていたカーズは、太陽を克服する石仮面を生み出した。しかし、その強大すぎる力を恐れた一族は、彼を抹殺しようと蜂起したのだ。結果としてカーズは、理解者であったエシディシ、赤ん坊だったワムウとサンタナを除く自民をすべて虐殺した。

この凄惨な決断こそが、彼の行動原理の根底にある。彼にとって仲間との絆や戦士の誉れなど、太陽の光を浴びて全生命の頂点に立つという宿願に比べれば、塵芥ほどの価値も持たない。武士道にも似た誇りを持っていたワムウの死に際して敬意を払ったのも、彼を道具として高く評価していたからに過ぎない。リサリサの脚をギターのようにかき鳴らし、卑劣な影武者を使って勝敗を決した行動は、破れかぶれの悪あがきではなく、目的のためなら手段を一切選ばないという「合理性の極限」が生み出した必然の帰結だったのだ。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest