コンビニ覇権の行方は?ローソンとセブンが仕掛ける新・生存戦略
コンビニ覇権の行方は?ローソンとセブンが仕掛ける新・生存戦略とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
両社の優劣がもっとも如実に表れるのが、売場の中核を担うプライベートブランド(PB)だ。セブンの屋台骨である「セブンプレミアム」は、圧倒的なスケールメリットと食品メーカーとの強固な共同開発体制により、長年「ナショナルブランドを超える品質」として君臨してきた。惣菜から冷凍食品、日用品に至るまで、その売上規模と利益率は他社の追随を許さない。
対するローソンは、真正面からの物量戦を避け、独自の「情緒的価値」で切り込む戦略に出た。「ウチカフェ(Uchi Café)」をはじめとするスイーツ分野でのブランド力に加え、有名外食チェーンや人気シェフとのコラボレーションを連発。さらに、生鮮食品や成城石井のこだわり商品を一部店舗に組み込むことで、「日常のちょっとした贅沢」を求める層を確実に刈り取っている。実利のセブンか、体験価値のローソンか。売場での一騎打ちは、PB商品の売上格差を急速に縮めつつある。