抗ヒスタミン薬の副作用は眠気だけじゃない?太る噂の真相と対処法を徹底解説
抗ヒスタミン薬の副作用は眠気だけじゃない?太る噂の真相と対処法を徹底解説とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
ネット上の掲示板や知恵袋などで頻繁に囁かれる「抗ヒスタミン薬を飲み続けると太る」「喉がカラカラになって声が枯れる」という噂。これは単なる都市伝説や気のせいではなく、れっきとした薬理作用の波及効果によるものです。
まず、抗ヒスタミン薬太る真相について解説します。脳の視床下部には、食欲をコントロールする「満腹中枢」が存在します。通常、食事を摂取して血糖値が上昇すると、満腹中枢のヒスタミンH1受容体が刺激され、「もう満腹だから食べるのを止めよう」というシグナルが出されます。しかし、抗ヒスタミン薬がこの受容体を遮断してしまうと、満腹のサインが正常に伝わらなくなり、満腹感を得にくくなって過食に陥りやすくなるのです。
さらに、薬剤の持つ鎮静効果によって日中の活動量や無意識の体の動き(NEAT:非運動性身体活動熱産生)が低下し、基礎消費エネルギーが減少することも体重増加の一因となります。数日間の服用で体脂肪が急増するわけではありませんが、慢性的なアレルギーで抗ヒスタミン薬副作用長期服用を続けている患者の場合、知らず知らずのうちに摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうリスクに配慮しなければなりません。
一方、抗ヒスタミン薬口の渇きを引き起こす主犯格は、薬剤が持っている抗コリン作用です。特に第1世代の抗ヒスタミン薬は、ヒスタミン受容体だけでなく、アセチルコリン受容体にも結合してしまう性質を持っています。アセチルコリンは副交感神経を刺激して唾液や涙、消化液の分泌を促す役割を担っているため、これが抑制されると唾液の分泌が激減し、口内が乾燥して強い渇きを覚えることになります。口渇だけでなく、眼の乾燥、便秘、高齢者における尿閉(おしっこが出にくくなる症状)などの不快症状も、すべてこの抗コリン作用の連鎖によって説明がつきます。