インフルエンザワクチンの効果はどのくらい?持続期間と打つ時期の真相
インフルエンザワクチンの効果はどのくらい?持続期間と打つ時期の真相について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。
SNSやネット掲示板では、「ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかった、効果なんてない」という書き込みが散見されます。しかし、この現象には明確な科学的・構造的理由が存在します。
インフルエンザワクチン打ってもかかる理由として、医療現場で確認されている主な要因は以下の3点です。
- 注射型ワクチンが誘導する免疫の性質:日本で主流の皮下注射型不活化ワクチンは、血中の「IgG抗体」を主に増やします。これは体内深部でのウイルス増殖を抑えて「重症化を防ぐ」ものですが、喉や鼻の粘膜(IgA抗体が防御する領域)でのウイルス付着・侵入を完全にシャットアウトすることは構造上困難です。
- 接種のタイミングと抗体獲得のラグ:接種後2週間が経過する前にウイルスに晒された場合、あるいはすでに体内に潜伏していた場合は、抗体が機能する前に発症してしまいます。
- 流行株とワクチンのミスマッチ:世界保健機関(WHO)や国立感染症研究所が流行株を予測して製造しますが、実際の流行株と微細な遺伝子変異のズレ(抗原ドリフト)が生じた場合、発症予防率は通常より低下します。
ネット上で囁かれる「ワクチンを打ったせいでインフルエンザを発症した」という言説は完全な誤認です。国内で使用されている不活化ワクチンには病原性がないため、ワクチン自体によって感染・発症することは医学的にあり得ません。