美術小説の第一人者・原田マハ代表作と映像化の舞台裏を徹底追跡
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原田文学の真骨頂といえば、史実とフィクションを極上のミステリーとして編み上げる手腕だ。作家としての地位を確固たるものにした『楽園のカンヴァス』は、巨匠アンリ・ルソーの名画『夢』を巡る緊迫した鑑定対決を描いた歴史的名作。山本周五郎賞を受賞し、多くの読者をアートミステリーの奥深い世界へと引きずり込んだ。
そして、多くのファンが「最高傑作」と口を揃えるのが『たゆたえども沈まず』である。孤高の天才画家ヴィンセント・ファン・ゴッホと、日本の浮世絵を西洋に広めた画商・林忠正たちの魂の交流を熱筆。激しい情熱と孤独に苛まれながらキャンバスに向かったゴッホの生き様が、鬼気迫る筆致で蘇る。美術小説という領域を完璧な芸術へと高めた一冊だ。