戦後わずか数名、生き仏となった行者たちの凄絶なる記録と現在

戦後わずか数名、生き仏となった行者たちの凄絶なる記録と現在を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。

千日回峰行は、滋賀県と京都府にまたがる比叡山延暦寺で行われる天台宗の修行と、奈良県の大峰山脈を舞台とする金峯山寺(修験道)の修行が双璧をなす。戦後、この想像を絶する試練を完遂し「大阿闍梨」となった行者は、両山を合わせてもごく僅かだ。

比叡山延暦寺においては、戦後の復興期を支えた叡南祖賢大阿闍梨をはじめ、その弟子である叡南覚照、箱島修浄、村上光照、そして二度の満行という前人未到の偉業を成し遂げた酒井雄哉、さらには光永覚道、叡南浩潔、藤波源信、そして平成最後に満行を果たした釜堀浩元らがいる。一方、吉野・金峯山寺の大峰千日回峰行では、1300年の歴史の中で2人目となる満行を達成した塩沼亮潤が知られる。

彼らの名前が連なる達成者一覧は、単なる修行の成功者名簿ではない。死と隣り合わせの山道を草鞋履きで駆け抜け、自らの命を投げ出す覚悟で祈りを捧げ続けた魂の記録そのものである。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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