皮膚むしり症はなぜやめられない?原因と治し方・受診すべき診療科の目安
皮膚むしり症はなぜやめられない?原因と治し方・受診すべき診療科の目安についての最新情報をお届けします。
皮膚むしり症は大人の社会生活においても甚大な影を落とします。思春期前後に発症した症状が改善しないまま成人期に移行するケースが多く、皮膚むしり症の大人の特徴として「社会的カモフラージュの疲弊」が挙げられます。
臨床心理のカウンセリング現場やSNSの当事者コミュニティでは、次のような痛切な告白が日常的に記録されています。
「オフィスの会議中、緊張が高まると無意識にデスクの下で親指の甘皮をむしり続けてしまう。配布資料に血の跡をつけてしまったときの恥ずかしさと絶望は言葉にできない」(20代・IT企業勤務女性)
「手元を見られるのが怖くて、夏場でも指サックや絆創膏を両手に何枚も貼り、名刺交換や電車のつり革を握るのが苦痛で仕方がない」(30代・営業職男性)
大人の患者は、傷ついた指先や顔を隠すために過剰なエネルギーを消費しています。「手洗いやアルコール消毒のたびに激痛が走る」「美容院で頭皮のかさぶたを見られるのが怖い」「スマートフォンの指紋認証が機能しない」といった肉体的・社会的な支障を抱えながら、それを周囲に相談できず、一人で抱え込んでしまう傾向が極めて顕著です。