なぜ私たちは「救われない救い」を求めるのか?Sns社会を浸食する「メリバ」の危うい魅力

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もちろん、こうした物語への過度な傾倒には懸念の声もある。現実の人間関係から目を背け、閉鎖的な二人だけの世界に閉じこもることを美化しすぎるのは危険だという指摘だ。他者との衝突を避け、理解し合える最小単位の関係性だけに依存することは、社会的な孤立を深める要因にもなりかねない。

だが、これを単なる現実逃避と切り捨てるのは早計だろう。先行きが見えない不透明な時代において、自分自身の幸福の基準を自分で決めるという行為は、一種の自己防衛策でもある。社会が提示する幸福のテンプレートが機能しなくなった今、私たちは物語を通じて、「自分にとっての本当の救いとは何か」を模索しているのかもしれない。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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