やけど処置にワセリンは逆効果?冷やす前の罠と跡を残さない治し方
やけど処置にワセリンは逆効果?冷やす前の罠と跡を残さない治し方について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。
Q1:子どもがアイロンに触れてやけどをしました。ワセリンを塗るのはいつからが良いですか?
A1:まずは水道の流水で最低15〜20分間、しっかりと冷やしてください。冷やし終えた後、子どもの痛みが落ち着き、患部に水ぶくれがなく赤みだけ(I度熱傷)である場合、清潔なタオルで水分を優しく拭き取ってからプロペト等の高純度ワセリンを薄く塗布して保護します。熱感が残っている間や、少しでも水ぶくれの兆候が見られる場合はワセリンを塗らず、清潔な濡れタオルで冷やしながら皮膚科を受診してください。
Q2:水ぶくれが勝手に破れてしまいました。ワセリンを直接塗っても大丈夫ですか?
A2:水ぶくれが破れた直後の傷口は、真皮が露出した無防備な状態です。まず水道水の微温湯で傷口を優しく洗い流し、汚れを取り除いてください。その後、プロペトなど刺激性のない白色ワセリンを患部に厚めに乗せ、その上から非固着性ガーゼや通気性のある保護シートを当てて保護します。ただし、破れた創面は極めて細菌感染を起こしやすいため、可能な限り当日または翌朝に形成外科や皮膚科の診察を受けてください。
Q3:ワセリンラップ療法を行っている最中、中止すべき危険なサインはありますか?
A3:患部の周囲が赤く腫れ上がってきた、受傷時よりもズキズキとした拍動性の痛みが強くなった、黄色や緑色の膿(浸出液とは異なる粘り気のある分泌物)が出てきた、嫌な悪臭がする、発熱がある、といった兆候が見られた場合は直ちにラップを取り外し、流水で洗い流して医療機関へ駆け込んでください。これらは創傷感染(蜂窩織炎など)の典型的なサインであり、ラップ療法を継続すると全身感染症へと悪化する危険があります。