ユージの母親の現在と壮絶な過去|ヤンキー時代を救った愛の絆と真相
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思春期を迎えたユージは、ハーフ特有のいじめや孤独感、そして多忙で家を空けがちな母親への寂しさから、次第に素行を乱していきます。自著『ハイブリッド不良』でも赤裸々に語られている通り、中学生から高校生にかけての彼は、地元でも有名な筋金入りのヤンキーへと変貌しました。
暴走族やカラーギャングの仲間と連日夜の街を徘徊し、喧嘩や家出を繰り返す日々。高校も中退し、深夜に警察から補導の連絡が入るのは日常茶飯事でした。母親はどんなに疲弊していても警察署へ駆けつけ、深々と頭を下げて息子を引き取りました。しかし、家庭に戻れば怒号が飛び交い、ユージは母の制止を振り切って再び夜の街へと消えていく荒れた生活が続きました。
そんな荒廃した日々に終止符を打ったのは、ある凄惨な夜の出来事でした。抗争に巻き込まれ、全身血まみれになって意識朦朧のまま病院に搬送されたユージ。病室のベッドで目を覚ました彼が見たのは、過労と心労でやつれ果て、ベッド脇で小さくなって泣きじゃくる母親の姿でした。
母は、暴力に手を染めた息子を罵倒することなく、ただ震える手で怪我だらけのユージの手を握りしめ、「生きていてくれて本当によかった」と涙を流し続けました。さらに後日、無理がたたった母親自身が過労で倒れ、救急搬送される事態に陥ります。ボロボロになった母の背中と、テーブルの上に遺されていた「ご飯、温めて食べてね」という震えた文字の置手紙を見た瞬間、ユージの胸に激しい後悔が押し寄せました。
「俺は世界で一番大切にしなければいけない人を、自分の手で殺しかけているのではないか」――。
この強烈な自責の念が、彼の人生の転換点となりました。不良仲間との関係を完全に断ち切ったユージは、大工や解体工事、塗装工といった肉体労働の現場に飛び込み、朝から晩まで泥まみれになって汗を流しました。通信制高校へ再入学して卒業を果たし、現場仕事で得た給料の中から初めて母親に生活費を手渡した日、母親は泣いて喜んだといいます。