1頭数千万円も!Snsで話題の「ドバイのヤギ」怪獣と呼ばれる衝撃の正体
1頭数千万円も!Snsで話題の「ドバイのヤギ」怪獣と呼ばれる衝撃の正体の要点や背景をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
ドバイをはじめとする中東の湾岸都市では、定期的に国家規模の「ドバイ 家畜オークション」や品評会が開催されます。そこで取引されるダマスカスヤギの値段は、一般的な日本人の金銭感覚を根底から覆すスケールです。
一般的な食用ヤギや家畜ヤギの国際相場が1頭あたり数万円から十数万円程度であるのに対し、血統書付きのダマスカスヤギは数百万円からスタートし、トップクラスの雄ヤギともなると日本円換算で3,000万円から7,000万円超という超高額で落札されます。リヤドで開催された品評会では、単一の個体に25万サウジ・リヤル(当時の為替レートで約8,000万円弱)の値がついた記録も現地報道で大々的に報じられました。
なぜ、ヤギ1頭にこれほどの天文学的な資金が投じられるのでしょうか。その背景には、単なる「富豪の気まぐれ」では片付けられない、極めて合理的な実用性と巨額のビジネスモデルが存在します。
第一の理由は、家畜としての並外れた生産能力です。ダマスカスヤギは「中東のホルスタイン」の異名を持ち、過酷な高温乾燥地帯でありながら、1頭あたり1日に3〜5リットル、年間で1,000リットル以上もの極めて高品質なミルクを生産します。その乳は乳脂肪分とタンパク質が極めて豊富で、高級チーズや発酵乳の原料として破格の価値を持ちます。さらに双子や三つ子を出産する多胎率が極めて高く、肉用としても成長スピードが驚異的です。
第二の理由は、「種付け料」による巨額のリターンです。オークションで数千万円で落札された最高峰のチャンピオンオスは、その精液や交配権が中東全域の牧場主に向けて高値で販売されます。1回の種付け権が数十万円から数百万円で取引されるため、オーナーは落札費用をわずか数年で回収し、莫大な純利益を生み出すことが可能です。つまり、ダマスカスヤギへの投資は、競走馬のシンジケート形成と酷似した金融資産ビジネスとして成立しています。