世界三大料理の真相を解明|なぜトルコ?和食が外れた歴史の謎

世界三大料理の真相を解明|なぜトルコ?和食が外れた歴史の謎について詳しく解説いたします。最新の情報をお届けします。

一般に「世界三大料理」とは、フランス料理・中華料理・トルコ料理の3つを指します。学生時代に地理や家庭科で教わり、記憶の片隅に残っている人も多いはずです。語呂の良い世界三大料理の覚え方としては、頭文字を取った「ふ(フランス)・ち(中華)・と(トルコ)」という語呂合わせが受験や教養クイズの定番として親しまれてきました。

読者の多くが最も気に留める疑問が、「世界三大料理は誰が決めたのか」という問題です。国連やユネスコのような公的機関が厳密な審査を経て発表したリストだと誤認されがちですが、そうした公的機関による認定事実は一切存在しません。食文化史の専門家の調査によると、19世紀末から20世紀初頭にかけてのヨーロッパ(主に英仏)の外交官、旅行家、料理評論家の言説が発端とされています。広大な領土と洗練された宮廷文化を誇った国々の料理を「世界三大」と称賛した記述が、明治から昭和にかけて日本へ輸入され、教育機関や百科事典を通じて定着したというのが歴史的な定説です。

食通の間で語り継がれる世界三大美食の雑学として、「世界三大珍味(トリュフ・キャビア・フォアグラ)」と三大料理が混同されるケースも目立ちます。しかし、三大珍味はフランス宮廷料理の中で珍重された食材の抜粋に過ぎず、三大料理とは概念のレイヤーが異なります。三大料理が評価された基準は、食材の豪華さではなく「広範な地域に影響を与えた調理技術の体系性と宮廷発祥の格式」でした。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest