Rtdとは何の略?缶チューハイ爆売れの真相と2026年最新トレンド
Rtdとは何の略?缶チューハイ爆売れの真相と2026年最新トレンドとはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
現在のRTD市場を語る上で避けて通れないのが、2026年10月に実施される酒税改正(第3段階)の影響です。政府が進めてきた税率一本化のロードマップにより、ビール系飲料(ビール・発泡酒・新ジャンル)の税率が350mlあたり54.25円に完全統一されます。同時に、これまで低税率の恩恵を強く受けてきたチューハイ等のRTD(発泡性酒類)も段階的に増税され、税負担は従来の28円から35円へと引き上げられます。
この「ビールとの価格差縮小」に対して、大手メーカーは極めて戦略的な手を打っています。
サントリーのグローバルRTD戦略では、国内で磨き上げた独自技術「-196℃製法(果実を丸ごと瞬間凍結して粉砕する技術)」を武器に、北米や豪州など海外展開を急加速させています。国内市場においては、単なる安売りではなく「ウイスキーやスピリッツ作りの歴史に裏打ちされた本格感」を前面に打ち出し、ハイボール缶や本格ジンサワーなど高価格帯でも選ばれるブランド作りにシフトしています。
一方、キリンの戦略は基幹ブランド「氷結」の無糖シリーズを軸とした構造改革です。余計な甘さを排した食事に合う味わいにより、従来のビール愛飲層を大量にRTDへと移行させることに成功しました。各社共通しているのは、「安さで選ばれる缶チューハイ」から「味のクオリティで選ばれる嗜好品」へとブランド価値を完全に再定義した点です。