逆立ちで眼圧が倍増?ヨガ倒立のリスクと緑内障を防ぐ医学的注意点

逆立ちで眼圧が倍増?ヨガ倒立のリスクと緑内障を防ぐ医学的注意点とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

ヨガ愛好者の間で親しまれている「シルシャーサナ(頭立ちのポーズ)」は、精神集中や内臓下垂の改善に役立つとされますが、眼科的な安全性の観点からは最も注意を要する姿勢の一つです。シルシャーサナ中の眼圧リスクを測定した複数の臨床調査では、ポーズを維持している数分間、眼圧が高い水準で固定される事実が確認されています。

特に警鐘が鳴らされているのが、ヨガの倒立ポーズと緑内障の関係です。緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経がダメージを受け、徐々に視野が欠けていく進行性の病気です。日本緑内障学会の疫学調査によると、40歳以上の日本人における緑内障有病率は約5%(20人に1人)に達し、その大半は初期の自覚症状がありません。

潜在的に視神経が脆弱な状態にある人が、知らず知らずのうちに毎日数分間の倒立を繰り返すと、毛細血管の循環不全と神経線維の脱落が加速する恐れがあります。健常者であれば一時的な眼圧上昇から回復しやすいものの、視神経の耐性が低下している緑内障予備軍にとっては、倒立習慣そのものが不可逆的な視野狭窄を招くトリガーになり得ます。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest