アラジンの舞台はどこ?架空の都アグラバーのモデルと原作中国の真相
アラジンの舞台はどこ?架空の都アグラバーのモデルと原作中国の真相について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をチェックしてください。
Q1:アグラバーという国は、現実のサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)にあるのですか?
A1:実在しません。アグラバーは完全な架空の都市です。ただし、広大な砂漠やアラビア文字の看板、街並みの構造などはヨルダン、アラブ首長国連邦、サウジアラビアなどのアラビア半島諸国および北アフリカの都市景観がデザインの下敷きとなっています。
Q2:原作では中国だったのに、なぜディズニーはアラビア世界をメインにしたのですか?
A2:原作テキストが「中国」と名指ししながらも、そこに描かれていた登場人物の名前(ムスタファ、アラジン)、宗教(イスラム教)、風習、建築様式が完全にアラブ・イスラム世界そのものだったためです。ディズニーは文字通りの「中国」という言葉よりも、物語の骨格を成しているイスラム文化圏の実態を優先してビジュアル化しました。
Q3:アラジンの時代設定は何世紀頃の話なのですか?
A3:単一の年代に特定することはできません。アニメ版はアッバース朝(8〜9世紀のイスラム黄金期)のバグダッドの雰囲気を基礎としていますが、王宮の建築様式は17世紀インドのムガル建築です。実写版ではさらに時代が下り、帆船による海洋交易が盛んだった18〜19世紀初頭のシルクロード交易期を想起させる美術設計が採用されています。
Q4:ジャスミンの衣装や宮殿の装飾にインド要素が強いのはなぜですか?
A4:美術監督がタージ・マハルを王宮のメインシンボルとして選んだことに加え、2019年の実写映画ではジャスミンの母が「別の国(シェアラバド=南アジアを想起させる架空国)から嫁いできた」というバックストーリーが追加されたためです。これにより、中東のアラブ文化にインド系文化が溶け合っている視覚的理由が劇中で論理的に説明されました。