壁紙のカビ取りは擦ると逆効果?傷めず根こそぎ落とす最新対策と費用相場
壁紙のカビ取りは擦ると逆効果?傷めず根こそぎ落とす最新対策と費用相場についての真相をご紹介します。
壁紙のカビに関して最も危険なネット上の誤解は、「表面のカビさえ綺麗に拭き取れば解決した」と思い込むことです。表面に現れている黒ずみは、菌類にとっては氷山の一角に過ぎません。
特に鉄筋コンクリート(RC)造のマンションや北側の部屋で多発するのが、壁紙裏側カビ繁殖原因となる「構造的湿気」です。外壁面のコンクリートに直接石膏ボードを貼り付けている工法(GL工法など)や、壁内部の断熱材が不足している建物では、冬場に「壁体内結露(へきたいないけつろ)」が発生します。室内の暖かい湿気が壁紙を透過し、冷え切ったコンクリート面やボードの裏側で凝縮して水滴となり、そこでカビが爆発的に繁殖するのです。
裏側で繁殖した菌糸が壁紙の主成分であるパルプや接着剤(でんぷん糊)を栄養源として食い尽くし、やがて表面へ染み出してきます。もし壁紙を指で押してみて「ペコペコと浮いている感覚」がある場合や、部屋に入った瞬間に特有のカビ臭・土臭い異臭が充満している場合、表面をどれだけエタノールや塩素で拭いても意味を成しません。数日から2週間程度で再発を繰り返すことになります。この状態に達している場合は、壁紙を剥がして下地ボードの防カビ除菌処理、あるいは断熱補修を行わない限り、根本的な根絶は不可能です。