ゴイアニア被曝事故の真相と現在|青く光るセシウム137の悲劇と教訓
ゴイアニア被曝事故の真相と現在|青く光るセシウム137の悲劇と教訓の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
Q1:なぜセシウム137の粉末は暗闇で青く光っていたのですか?
A1:高濃度のセシウム137から放出される放射線(高エネルギーのベータ線およびガンマ線)が、大気中の窒素や酸素、または塩化セシウム結晶自体の不純物と相互作用し、シンチレーション(蛍光発光)現象や微弱なチェレンコフ様発光を引き起こしたためです。この幻想的な光が、危険物と知らなかった人々の警戒心を完全に解いてしまいました。
Q2:最初に治療器を盗んだ若者2人はどうなりましたか?
A2:2人とも極めて高い局所被曝と全身被曝を受けました。ロベルト・アウヴェスは右腕の切断を余儀なくされ、重い後遺症を負いました。ヴァグネル・ペレイラも指の切断など重度の放射線障害を負いましたが、一命を取り留めました。2人は過失致死などの容疑で刑事訴追を受けました。
Q3:日本でもゴイアニアのような放射線治療器の盗難・被曝事故は起こり得ますか?
A3:日本では「放射性同位元素等の規制に関する法律(RI規制法)」に基づき、医療用・産業用の放射線源は原子力規制委員会への登録と厳密な所在管理、定期検査が義務付けられています。施設が閉鎖される場合も線源の安全な回収・廃棄が完了するまで厳正に管理されるため、同様の事故が発生する可能性は極めて低い仕組みになっています。