Nhk『歴史にドキリ』中大兄皇子の衝撃!中村獅童が魅せる神回の全貌
Nhk『歴史にドキリ』中大兄皇子の衝撃!中村獅童が魅せる神回の全貌の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。
ここで、大人の学び直し層や保護者が特に注意すべき「教科書記述の変遷とネットの誤解」について整理しておきましょう。昭和・平成期に教育を受けた世代の多くは、「大化の改新=645年に蘇我入鹿を倒した事件」と記憶しているケースが少なくありません。しかし、現代の歴史教育においてこの認識は明確にアップデートされています。
現在の中学校・高校の歴史教科書では、以下のように用語が峻別されています。
- 乙巳の変(いっしのへん/いっしのへん):645年に中大兄皇子や中臣鎌足らが飛鳥板蓋宮で蘇我入鹿を暗殺し、蘇我蝦夷を自害に追い込んだ「政変・クーデター」そのものを指す。
- 大化の改新(たいかのかいしん):乙巳の変を起点として、元号を「大化」と改め、新政府によって進められた「公地公民」「国郡里制」「班田収授法」「租庸調」などの「一連の政治改革全体」を指す。
つまり、暗殺事件そのものはあくまで「乙巳の変 歴史にドキリ」で描かれた導入部分に過ぎず、その後に展開された数年〜数十年がかりの国家体制構築こそが「大化の改新」なのです。
『歴史にドキリ』の優れた点は、この繊細な歴史認識のアップデートを子ども向けに一切妥協せず、クーデターの緊張感と、その後に目指した「天皇を中心とする新しい国づくり」の青写真をきっちりと区別して描いているところにあります。ネット上では時折「ただ暴れて踊っているだけの番組」という表層的な誤解も見受けられますが、その根底には極めて緻密な史証に基づいた監修が存在しています。