くださいますようお願いいたしますは失礼?二重敬語の誤解と言い換え術

くださいますようお願いいたしますは失礼?二重敬語の誤解と言い換え術の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

結論から述べると、「くださいますようお願いいたします」は二重敬語ではありません。文法的に極めて正当な敬語表現であり、社外の取引先や社内の目上の役職者に対して使用しても全く失礼にはあたりません。それにもかかわらず「二重敬語で誤りではないか」という噂がネット上で繰り返される背景には、敬語の構造に対する誤解が存在します。

このフレーズを品詞および敬語の種類ごとに細かく分解すると、構造は次のようになります。

  • くださる:相手の動作を高める「尊敬語」
  • ます:丁寧さを添える「丁寧語」
  • よう:婉曲な依頼を表す名詞(形式名詞)
  • お(願い):自分の行為をへりくだる「謙譲語接頭辞」
  • いたす:自分の動作を低める「謙譲語(丁重語)」
  • ます:結びの「丁寧語」

二重敬語とは、「ひとつの単語に対して同じ種類の敬語を重ねて使ってしまう誤用(例:ご覧になられる、おっしゃられる)」を指します。一方、「くださいますようお願いいたします」は、相手を立てる「尊敬語(くださる)」と、自分の依頼行為をへりくだる「謙譲語(お願い+いたす)」が接続詞「よう」を介して独立して配置されています。これは文化庁が定める『敬語の指針』においても「敬語連結」として認められている正当な用法です。

「敬語がいくつも連続しているから間違っているのではないか」という漠然とした違和感が、二重敬語という誤った指摘を生み出す原因となっています。文法上の瑕疵は一切ないため、安心して業務に使用して問題ありません。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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