『ひとりぼっちのハブラシ』誕生秘話と現在|名曲が色褪せない理由
『ひとりぼっちのハブラシ』誕生秘話と現在|名曲が色褪せない理由の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。
『ひとりぼっちのハブラシ』の歴史を語る上で欠かせないのが、2001年4月期に放送されたフジテレビ系ドラマ『ムコ殿』の存在です。長瀬智也が演じた主人公・桜庭裕一郎は、「抱かれたい男ナンバーワン」に君臨するクールで孤高のトップスター。しかしその実態は、竹内結子演じる妻・さくらと家族を心から愛する、純朴で人情味あふれる婿養子という極端な二面性を持つキャラクターでした。
ドラマのプロットにおいて、裕一郎の内面に渦巻く孤独や素顔の愛を象徴する劇中歌として発注されたのが本作です。ドラマ制作陣が楽曲制作を依頼したのは、当時モーニング娘。のプロデュースなどで日本のポップシーンを掌握していたシャ乱Qのつんく♂でした。報道関係者の証言や当時の制作メモによると、ドラマ制作陣からのオーダーは「スターとしての哀愁と、誰にも見せられない情けない男の生々しい本音を両立させたバラード」という難度の高いものだったとされます。
ドラマの作中では「桜庭裕一郎の通算8作目のシングルとして2001年4月12日に発売され、チャート初登場1位を獲得した」という詳細なバックストーリーが設定されていました。そして現実世界では、2001年5月30日にTOKIOの通算21作目となる両A面シングル『メッセージ/ひとりぼっちのハブラシ』としてパッケージ化。フィクションの設定がそのまま現実のオリコン週間シングルチャート(2001年6月11日付)で初登場1位を勝ち取るという、見事なシンクロニシティを実現させました。