水嶋ヒロと絢香の現在|電撃婚から17年の夫婦仲と実業家転身の全真相

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ふたりの歩みを振り返るうえで、避けて通れないのが2009年4月3日に開かれた緊急結婚記者会見です。当時、水嶋ヒロは24歳、フジテレビ系ドラマ『メイちゃんの執事』などで爆発的な人気を誇る主演級俳優の筆頭でした。一方の絢香は21歳、『三日月』や『WINDING ROAD』などの国民的ヒット曲を連発していた名実ともに日本のトップシンガーです。前代未聞の若さでの電撃入籍だけでも列島を揺るがすニュースでしたが、会見で明かされた真実はさらに劇的なものでした。

ふたりの馴れ初めは、2008年6月に行われた雑誌『mini』の対談企画でした。過去の音楽番組での共演から好印象を抱いていたふたりは急速に距離を縮め、同年8月から本格的な交際へと発展します。交際半年という異例のスピードで入籍を決断した最大の要因は、絢香がデビュー翌年から患っていた「バセドウ病」の病状悪化でした。

会見の席上、水嶋ヒロは曇りのない真っ直ぐな視線で報道陣に向かい、今なお語り継がれる決断の言葉を口にしました。

「結婚して彼女を一生守りたいと思いました。病気のことも含めて、彼女を全力で支えていくことが僕の人生において最も大切な選択だと確信したんです」

甲状腺機能亢進症とも呼ばれるバセドウ病は、動悸や息切れ、極度の疲労感、精神的な不安定さを伴う難病です。ステージ上で命を削るように歌い続けていた絢香の苦しみを間近で見た水嶋ヒロは、自身の俳優としてのキャリアの絶頂期を投げ打ってでも、彼女の命と生活を守る防波堤になることを選びました。この決断は当時の芸能界の旧態依然とした常識を激しく揺さぶり、所属事務所であった大手プロ「研音」との関係にも大きな波紋を広げることになります。

事務所への事後報告同然の電撃入籍と、治療に専念するための絢香の活動休止発表。さらに2010年末には、ふたり揃って研音を退社する道を選びました。当時、業界内では「干された」「独立の暴挙」と心ないバッシングも飛び交いましたが、ふたりにとっては既存の芸能システムから抜け出し、自分たちの命と時間を自分たちでコントロールするための「生きるための闘争」だったのです。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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