八重の桜で西島秀俊が見せた覚馬の肉体美と鬼気迫る演技の裏側
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本作の感情的コアを成していたのは、間違いなく覚馬と八重の兄妹関係である。男社会の会津にあって、八重の鉄砲への情熱を誰よりも早く認め、型破りな才能を肯定し続けたのが兄・覚馬だった。
主演の綾瀬はるかと西島秀俊の間には、言葉を超えた濃密な信頼関係が築かれていた。京都に幽閉され消息を絶った兄を思い続ける八重と、遠く離れた会津の地で戦火に晒される妹の身を案じる覚馬。直接顔を合わせるシーンが少ない後半だからこそ、互いの存在を念頭に置いた個々の芝居が際立った。二人が放つ精神の共鳴が、重厚な人間ドラマを力強く牽引した。