星野源『恋』が変えた時代|恋ダンスの熱狂と新垣結衣との現在地
星野源『恋』が変えた時代|恋ダンスの熱狂と新垣結衣との現在地の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
星野源が歌う『恋』の爆発的な拡散を語る上で欠かせないのが、TBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』主題歌としての幸福な出会いです。「職なし・彼氏なし」の主人公・森山みくり(新垣結衣)と、恋愛経験のない独身サラリーマン・津崎平匡(星野源)による「契約結婚」を描いた本作は、初回視聴率10.2%から最終回には20.8%へと右肩上がりに急上昇し、社会現象と化しました。
ドラマのエンディングでキャスト陣が満面の笑みで踊った「恋ダンス」は、視聴者の心を瞬時に掴みました。恋ダンスがなぜ流行ったのかという理由の核心は、絶妙な「参加型コミュニケーションの設計」にあります。従来、著作権に厳格だった日本の音楽業界において、レコード会社のビクターエンタテインメントと所属事務所アミューズは、YouTubeなどの動画プラットフォームにおいて「音源を使用した踊ってみた動画」の投稿を一定条件下で公認するという異例のガイドラインを打ち出しました。
この先駆的なデジタルプロモーションが起爆剤となり、フィギュアスケートの羽生結弦選手をはじめとする著名アスリート、アナウンサー、一般の学生や家族連れに至るまで、自発的な投稿がネット上へ怒涛のように押し寄せました。受動的に「聴く」音楽から、能動的に「踊って共有する」コンテンツへと変化したことが、社会現象を決定づけたのです。