アシアナ航空でバッテリー没収回避!容量計算と持ち込みの盲点

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なぜモバイル電源はスーツケースに入れて預けてはならないのか。その理由は、内部に積載されているリチウムイオン二次電池(Lithium-ion Battery)の物理的特性にある。衝撃や気圧の変化、内部ショートによって熱暴走を起こすと、わずか数秒で数百ミリ秒単位の急激な温度上昇を招き、自力消火が極めて困難な火災を引き起こす。

貨物室で火の手が上がれば、パイロットが異常を検知した時点で手遅れになりかねない。だからこそ、国際民間航空機関(ICAO)や国際航空運送協会(IATA)が定める危険物輸送規則(DGR)に基づき、旅客機における預け入れ手荷物への混入は国際的に完全禁止されている。国土交通省航空局(JCAB)も日本の空港発着便に対して同様の安全基準を敷いており、アシアナ航空のカウンターでも預け入れ荷物に紛れ込んでいないか厳格なスクリーニングが行われている。

客室であれば、万が一発煙や異常発熱が起きても客室乗務員が耐火バッグや消火液を用いて即座に初期消火できる。手荷物として膝元に携行することだけが、空の安全を保つ唯一の防壁なのだ。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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