チーマーとは何者だったのか?暴走族との違いと渋谷90年代の全盛期
チーマーとは何者だったのか?暴走族との違いと渋谷90年代の全盛期の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
チーマーブームは当時の芸能界やモデル界とも密接にリンクしていました。現在も第一線で活躍する俳優、ミュージシャン、タレント、あるいは格闘家の中には、十代の頃に渋谷のチーマーシーンに身を置いていたことを自著やメディアで公言している人物が複数存在します。
当時、雑誌『ポパイ』や『メンズノンノ』『Boon』などの読者モデルを務めていた若者とチーマーの境界線は極めて曖昧であり、ストリートのカリスマがそのまま芸能界へスカウトされる事例が頻発していました。反面、その華やかさの裏で暴力的な支配構造が構築されていきます。
1990年代中盤、チーマーの勢力図を根本から塗り替えたのが、世田谷や杉並を拠点としていた暴走族連合体「関東連合」の台頭です。洗練された都会派のチーマーたちは、徹底した暴力と上下関係を叩き込まれた暴走族の精鋭たちによる進出に対抗できず、次々と傘下に収められるか、看板を下ろすことを余儀なくされました。
この「チーマーカルチャーと暴走族の凶悪性の融合」こそが、後の2000年代以降に社会問題化する「半グレ(準暴力団)」の直接的な母体となっていったのです。