狂騒の夜から20余年——高岡早紀と布袋寅泰、あのスキャンダルが残した「表現者」としての爪痕と真実
狂騒の夜から20余年——高岡早紀と布袋寅泰、あのスキャンダルが残した「表現者」としての爪痕と真実にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
一方、ロック界のカリスマである布袋寅泰もまた、無傷ではいられなかった。ギタリストとしての圧倒的な実績がありながらも、私生活での「軽率な行動」という批判は長らく彼につきまとった。妻である今井美樹との絆も危機に瀕したと噂されたが、二人は踏みとどまった。夫婦で英国・ロンドンへ拠点を移すという決断は、ある種の逃亡でもあり、同時に退路を断った背水の陣でもあった。
異国の地での再出発は、彼のアートをさらに研ぎ澄ませた。ロイヤル・アルバート・ホールでの公演や、パラリンピック開会式での圧倒的なパフォーマンス。彼が掻き鳴らすギターの音色には、過去の愚かさや苦悩、それを越えた先の圧倒的な生への意志が宿っていた。言葉による弁明ではなく、音という歪んだ美学で自らの価値を証明し続けたのだ。