オーソレミオ歌詞のカタカナ完全版!ナポリ語発音のコツと名曲の真実
オーソレミオ歌詞のカタカナ完全版!ナポリ語発音のコツと名曲の真実の詳細解説をお届けします。最新トレンドが満載です。
日本の合唱団や声楽レッスンでよく見られる最大のミスは、平仮名のようにすべての音節を均一な母音(ア・イ・ウ・エ・オ)で平たく発音してしまうことです。ナポリの青空と太陽の情熱を声に乗せるためには、次の3つの原則を厳格に意識する必要があります。
第1の原則は、ダブル子音(促音)のタメと重厚さです。「Che bella cosa」の「bella(ベッラ)」や「tempesta(テンペスタ)」の「doppo(ドッポ)」に見られる重子音は、日本語の「小さいッ」よりも喉の奥で息を一度力強く受け止める必要があります。特に「cchiù bello(ッキュ ベッロ)」の頭にある子音結合は、破裂音の前に一瞬のタメを作ることで、ナポリ語特有の粘り強いパトス(情念)が生まれます。
第2の原則は、語尾母音の曖昧化とアポコペ(語尾脱落)の処理です。標準イタリア語であれば単語末尾の母音を明瞭に響かせますが、ナポリ語では語末の「e」や「a」が極めて軽く、弱く発音されるか、あるいは前後の単語と滑らかに融合します。「'nfronte a te」を「ン・フロ・ン・テ・ア・テ」と区切るのではなく、「スタンフローンテ・ア・テ」と滑らかに連結(リエゾン)させることが、素人臭さを脱却する決定的な分岐点となります。
第3の原則は、「O」と「E」の開口母音(アペルト)と閉口母音(キウーゾ)の使い分けです。「'O sole mio」の「sole」の「O」は唇を丸く突き出す閉じた音ですが、「cosa(コーザ)」や「notte(ノッテ)」の「O」は喉を縦に大きく開いた深い響きを要求します。テノール歌手がフォルテシモで高音を張り上げるとき、この母音の響きの深さが声の立体感と音圧を決定づけます。