助詞「を」は英語で何と言う?直訳できない理由とネイティブ語順の真相
助詞「を」は英語で何と言う?直訳できない理由とネイティブ語順の真相の疑問点について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
英語において「〜を」に該当する概念を成立させる土台が、いわゆる第3文型SVO解説で語られる文型ルールです。S(主語)+ V(動詞)+ O(目的語)という並び順において、動詞の後ろに置かれた名詞(O)こそが動作の直接の対象となります。
例えば、「I read books.」という文を考えてみてください。単語単位で分解すると「I(私)」「read(読む)」「books(本)」しかありません。「〜を」を意味する独立した単語はどこにも存在しないにもかかわらず、私たちはこれを「私は本を読む」と理解します。「read」という動作の直後に「books」が置かれている事実そのものが、読者や聞き手に対して「本が読まれる対象(目的語)である」と示しているからです。
さらに、名詞そのものは語順によって役割を変えますが、代名詞だけは古英語の名残として形を変化させます。ここで極めて重要なのが目的格代名詞の役割です。
主格の「I / he / she / they」が動詞の前に来て「〜が・は」を表すのに対し、動詞の目的語スロットに配置されるときは「me / him / her / them」という目的格に変化します。「I love him.(私は彼を愛している)」における「him」は、動詞の後ろに置かれる位置関係と代名詞の目的格という2重のサインによって、「彼“を”」という確定的な意味を帯びています。