3月11日の天気と震災寒波の真相|被災地を襲った雪と気温記録の全貌

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気象記録の数字以上に、当時の凄惨さを雄弁に物語るのが現場にいた人々の証言です。仙台市3月11日降雪状況は、18時を過ぎたあたりから粉雪が舞い始め、20時前後には本格的な吹雪へと変わりました。街の灯りが停電によって完全に消え失せ、星空も見えない漆黒の闇の中、音もなく降り積もる白い雪が周囲を包み込んでいきました。

宮城県南三陸町でビル屋上に取り残され、一夜を明かした男性の手記には、次のような生々しい記録が残されています。

「津波の飛沫を頭から浴びて全身ずぶ濡れだった。日没とともに気温が急激に下がり、着ていた服がバリバリと音を立てて凍り始めた。夜8時を回ると雪が激しく吹き付け、寒さで顎の震えが止まらない。『寝たら死ぬぞ、声を掛け合え』と励まし合ったが、朝までに隣の人の息が途絶えていた」(震災証言アーカイブ・特番取材記録より)

また、仙台市内の指定避難所となった小学校の体育館でも、暖房設備が一切稼働しないなか、段ボールやカーテンを体に巻きつけて寒さを凌ぐ過酷な夜が続きました。濡れた衣服の水分が気化熱を奪い、体感温度はマイナス10℃以下にまで低下。低体温症による衰弱死が、津波被害に重なる形で多数報告された背景には、この震災当日寒波の真相が存在していました。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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