鼻のできものが痛い原因と治らない危険性|めんちょうの見分け方と受診科

鼻のできものが痛い原因と治らない危険性|めんちょうの見分け方と受診科を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。

鼻の周囲や内部に生じる病変が他部位のニキビよりも圧倒的に痛むのには、明確な解剖学的理由が存在します。鼻の皮膚は皮下組織が極めて薄く、直下の鼻軟骨や骨膜と強固に癒着しています。そのため、毛穴の深部で細菌が増殖して炎症が起きると、組織が膨張する逃げ場がなく、強い内圧が周囲の知覚神経(三叉神経の分枝)をダイレクトに圧迫します。これが、触れただけで飛び上がるような激痛が生じる構造的要因です。

痛みを引き起こす代表的な疾患は、以下の病態に分類されます。

1. 毛嚢炎(毛包炎)と「めんちょう(面疔 / 癤・癰)」
毛穴の奥の毛包に細菌(主に表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌)が感染して起こるのが毛嚢炎です。これがさらに皮下深くまで進行し、毛包全体とその周囲組織が広範囲に化膿して硬い結節となった状態を医学用語で「癤(せつ)」、顔面中央部に生じた重篤なものを慣用的に「めんちょう」と呼びます。患部は真っ赤に腫れ上がり、拍動性のズキズキした痛みを伴い、進行すると発熱や頭痛を伴うケースもあります。

2. 鼻前庭炎(びぜんていえん)
鼻の穴の入り口から約1cm奥までの、鼻毛が生えている皮膚領域(鼻前庭)に生じる細菌感染症です。鼻毛を毛抜きで無理に抜く行為や、指で鼻をほじる癖、花粉症やアレルギー性鼻炎で頻繁に鼻をかむ摩擦によって微小な傷が生じ、そこから黄色ブドウ球菌が侵入して発症します。患部が赤く腫れてびらん(ただれ)や乾燥したかさぶたを形成し、鼻翼を外側から押すだけでも強い痛みが走ります。

3. 粉瘤(アテローム)の感染
鼻の頭や小鼻に好発する良性腫瘍の一種で、皮膚の下にできた袋(嚢腫)の中に皮脂や角質などの老廃物が溜まる疾患です。通常は無痛ですが、開口部から細菌が侵入して二次感染を起こすと「炎症性粉瘤」となり、急速に赤く腫れ上がって強い拍動痛を伴います。

これらの炎症性疾患とは対照的に、「痛みはないが長期間治らない」「白いしこりが消えない」「徐々に大きくなる」といった場合は、ポリープや腫瘍性病変を疑う必要があります。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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