下の血圧が高い原因と病気リスク|上が正常でも放置厳禁な改善策とは
下の血圧が高い原因と病気リスク|上が正常でも放置厳禁な改善策とはの基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
心臓はポンプのように収縮と拡張を繰り返して血液を全身に送り出しています。心臓が力強く収縮して血液を押し出した瞬間の圧力が「最高血圧(収縮期血圧)」であり、全身を巡った血液を心臓が再びため込むために拡張したときの圧力が「最低血圧(拡張期血圧)」です。多くの人が「血圧=心臓の力」と捉えがちですが、拡張期血圧の数値を決定づけているのは、心臓ではなく末梢血管抵抗(全身の細い血管の通りにくさ)です。
心臓から送り出された血液は、大動脈から枝分かれして無数の細動脈や毛細血管へと流れ込みます。このとき、末梢の毛細血管がしなやかに広がっていれば、血液は抵抗なくスムーズに流れ、心臓が拡張したときの血管内圧は低く保たれます。しかし、何らかの要因で末梢血管がギュッと収縮して狭くなったり、血管壁の弾力性が失われて硬くなったりすると、血液がせき止められたような状態になり、心臓が休んでいる間も血管内に強い圧力が残り続けます。これこそが、下の血圧だけ高い理由の正体です。
大動脈のような太い血管はまだ柔軟性を保っているため、心臓が拍動したときのショックを吸収でき、上の血圧は110〜120mmHg前後の正常範囲にとどまります。しかし、先端の細い血管ではすでに硬化や収縮が始まっているため、下の血圧だけが異常値を示すという「ねじれ現象」が生じるのです。