川越・陶舗やまわの魅力を解剖!蔵造りの器巡りと陶路子懐石の真価
川越・陶舗やまわの魅力を解剖!蔵造りの器巡りと陶路子懐石の真価の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。
川越一番街を歩くと、ひときわ目を引く重厚な店構えに出合います。それが明治25年(1892年)創業、現在の蔵造り店舗は明治26年の川越大火直後に再建された陶舗やまわです。国の登録有形文化財にも指定されているこの建物は、耐火建築としての土蔵造りの構造を極めて純度の高い状態で保っており、外観のどっしりとした鬼瓦や観音開きの土扉が往時の商都の繁栄を今に伝えています。
この老舗が旅行者を魅了し続ける最大の理由は、文化財としてのハードウェアと、現代の暮らしに寄り添うソフトウェアが見事に調和している点にあります。のれんをくぐると広がるのは、全国各地の窯元から厳選された器が整然と並ぶ圧巻の空間です。川越一番街で和食器を探す愛好家にとって、有田焼、美濃焼、益子焼、信楽焼といった名産地の逸品から、新進気鋭の若手作家による日常の器までが一堂に会する場は他にありません。
「器は棚に飾る美術品ではなく、毎日の食卓で使われてこそ息づく」という同店の仕入れ哲学が、手に取りやすい価格帯の小皿から本格的な茶器まで、幅広いラインナップに息づいています。歴史的建造物の厳かな空気感の中に、スタッフの温かいもてなしと日用品としての温もりが同居しており、敷居の高さを感じさせない心地よい距離感が漂っています。