アカペラとは?語源の真相や合唱との違い・最新トレンドを徹底解説

アカペラとは?語源の真相や合唱との違い・最新トレンドを徹底解説についての最新情報を徹底解説します。

「アカペラ(イタリア語:a cappella)」という言葉をそのまま直訳すると、「礼拝堂風に」「教会風に」という意味を持ちます。「カペラ(cappella)」は礼拝堂や聖歌隊を指し、前置詞「a」が組み合わさることで「礼拝堂の演奏様式に倣って」という音楽用語として成立しました。その原点は、16世紀のルネサンス期にさかのぼります。

当時、バチカンのシスティーナ礼拝堂をはじめとする厳格なカトリック教会では、パイプオルガンなどの楽器を用いず、人間の清廉な歌声のみで神への祈りを捧げる「無伴奏合唱(多声合唱)」が神聖視されていました。ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナらが確立したこのポリフォニー音楽の伝統が、やがて19世紀以降に「伴奏楽器を一切伴わない歌唱形態全般」を指す包括的な専門用語へと転換していったのです。

この宗教的音楽が、現在親しまれているドラムビートやウォーキングベースを伴うポピュラー音楽へと劇的に進化した背景には、20世紀アメリカの黒人音楽文化との融合があります。1950年代、ニューヨークなどのストリートの街角で若者たちがドラム缶を叩き、自分たちの声だけでドゥーワップ(Doo-wop)を歌い始めたことが、現代アカペラの直接的なルーツとなりました。

日本国内における受容史を振り返ると、1990年代に早稲田大学のアカペラサークル出身であるゴスペラーズがメジャーシーンでブレイクを果たし、2000年代初頭には『力の限りゴーゴゴー!!』内のコーナーとして始まった『ハモネプリーグ』が全国的なアカペラブームを巻き起こしました。2020年代以降は、デジタルレコーディング環境の普及やYouTube、TikTokなどの台頭により、個人が1人で多重録音を行うスタイルや、緻密な音響処理を前提としたハイブリッドな表現へと進化を続けています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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