雪の結晶121種類の全形を徹底解説!気温で変わる驚愕の真相

雪の結晶121種類の全形を徹底解説!気温で変わる驚愕の真相に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。

インターネットやSNS上では、完璧な対称性を誇る美しい樹枝状六花ばかりが拡散されるため、「雪が降ればいつでもあのような六角形が落ちている」と誤解されがちです。しかし、実際のフィールド観察における現実は大きく異なります。

地上に降り積もる雪のうち、欠けや崩れのない完全な単結晶として観察できる割合は、全体のわずか数パーセントに過ぎません。その主な理由は以下の3点に集約されます。

  1. 落下途中の衝突と合体(ぼたん雪化):地上付近の気温が0℃に近い湿った雪の日には、結晶同士が空中でぶつかり合い、無数に絡み合って大きな塊(雪片)となって落下します。この状態の雪をいくら探しても、個々の結晶は押し潰されて判別できません。
  2. 過冷却水滴の衝突による雲粒付着:降雪をもたらす発達した雪雲の中には、凍っていないマイナスの水滴が漂っています。結晶がこれらを突き抜ける際、表面に水滴が衝突・瞬間凍結し、原型を留めないほどデコボコに覆われてしまうケースが大半です。
  3. 地上付近の昇華と融解:上空で完璧に育った樹枝状六花であっても、地表付近の湿度が低かったり気温がわずかでもプラスに転じていれば、枝先の繊細な氷は地上に達する直前の数秒で急速に蒸発(昇華)または融解し、丸まった氷粒へと退化してしまいます。

つまり、教科書に載っているような完璧な結晶を拾い上げる行為そのものが、上空の風が弱く、地表まで氷点下が保たれ、雲粒の衝突を免れたという「奇跡的な大気条件」を引き当てた証拠なのです。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest