固着スタッドボルトの外し方完全ガイド!折れた時の救出裏ワザも解説
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長期間放置された車両や高温にさらされる排気系では、ダブルナットだけではびくともしないケースが珍しくありません。固着したボルトを無理に力任せで回すと、金属疲労を起こして破断するため、事前の「下準備」が勝敗を分けます。
初期アプローチとして絶大な効果を発揮するのが、ラスペネなどの高性能浸透潤滑剤の塗布です。一般的な防錆スプレーよりも分子が細かく、サビの微細な隙間へ素早く浸透します。スプレー後はすぐに回そうと焦らず、最低でも30分から数時間、頑固な場合は一晩放置して浸透を待つのがプロのセオリーです。
それでも緩まない場合に投入するのが、ガスバーナーを用いた加熱アプローチです。ボルトが埋まっている母材(アルミや鋳鉄)周辺をバーナーであぶり、熱膨張率の差を利用してサビの結合を破壊します。アルミニウムは鉄よりも熱膨張率が高いため、周囲のシリンダーヘッド側が適度に広がり、ボルトとの間にわずかなクリアランスが生まれます。加熱直後に潤滑剤を吹き付けて急冷ショックを与えることで、ネジ山の固着を一気に解きほぐすことが可能です。
なお、頭部がわずかに飛び出している軽度の固着であれば、ネジザウルスをはじめとする高摩擦プライヤーでシャフトを掴んでショックを与える方法も有効な選択肢となります。