朝日新聞の社旗はなぜ旭日旗に酷似?矛盾批判と変更しない真相

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朝日新聞の社旗を目にした多くの人が「なぜ旭日旗のデザインそのものを使っているのか」と驚きの声をあげます。その謎を解く鍵は、明治初期の新聞創業期にまで遡る朝日新聞社旗の歴史にあります。

朝日新聞は1879年(明治12年)に大阪で創刊されました。当初は異なる題字や意匠を用いていましたが、1888年に東京へ進出(めざまし新聞を買収して東京朝日新聞を創刊)した翌年の1889年(明治22年)、東西両社の一体感を高める目的で新たな社旗が制定されました。これが現在のデザインの原点です。

考案の経緯について、創業者のひとりである村山龍平らが関与した社章デザインの構想では、太陽が昇る勢いを示す旭光意匠が選定されました。白地に昇る赤い太陽から四方へ八本の光条(光の筋)が放射状に伸び、日輪の中心に「朝」の文字を白抜きで配置する構造です。当時、大阪本社版は「日の出を西から東へ向かって拝む」構図として太陽を右側に寄せ、東京本社版は「東の海から昇る」姿として太陽を左側に寄せるという、東西の地勢を反映した左右対称の対(つがい)デザインとして意匠登録されました。

ここで重要なのは、旭日旗デザインの由来が明治政府や軍部によって突如発明されたものではないという点です。日本では古くから、初日の出、大漁祈願、出産や祝祭を祝うめでたい文様として、放射状の光を放つ日輪の文様が民間・神事で広く使われていました。朝に光を届ける新聞メディアとして、新時代の夜明けを告げるという気概を込めた民間意匠としての出発点が、1889年の制定時に込められた直接の動機でした。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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