バイクのモンスターエナジーはダサい?評判と失敗する原因を徹底解剖

バイクのモンスターエナジーはダサい?評判と失敗する原因を徹底解剖とは一体何なのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

モータースポーツの歴史に目を向ければ、モンスターエナジーは決して「ダサい」象徴などではありません。世界最高峰レースであるモトGPのヤマハ・モンスターエナジーチームをはじめ、スーパークロスやスーパーバイク選手権での活躍は伝説的です。かつて発売されたカワサキのモンスターエナジー限定レプリカ(Ninja ZX-10RやNinja 250Rなど)は、発売と同時に即完売し、現在の中古市場でも高値で取引されるコレクターズアイテムとなっています。

では、なぜレーシングトラックの栄光が、公道では時として失笑の対象になってしまうのか。そこには現代の消費社会が抱える「記号消費」の罠が潜んでいます。

フランスの社会学者ジャン・ボードリヤールが唱えたように、大衆は時にモノ本来の機能や文脈ではなく、そこに付与された「記号(ブランドイメージ)」だけを消費しようとします。MotoGPレーサーがモンスターエナジーを纏うのは、命を賭けた極限の走りと巨額のスポンサーシップという厳格な文脈が存在するからです。

しかし、ステッカーを貼る側がその競技性や背景への敬意を欠き、「とりあえず派手で強そうだから」「有名人が着けているから」と記号だけを安易に車体に貼り付けた瞬間、記号と実体の間に巨大な乖離が生じます。見る者はそのちぐはぐな虚飾を無意識に察知し、「見掛け倒し」「中身が伴っていない」という違和感、すなわち「ダサさ」として知覚するのです。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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