戦後わずか数名、生き仏となった行者たちの凄絶なる記録と現在
戦後わずか数名、生き仏となった行者たちの凄絶なる記録と現在にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
奈良・吉野の金峯山寺における大峰千日回峰行は、比叡山とは異なる過酷さを誇る。標高差1000メートル以上の険しい山道を、毎日往復48キロメートル、年間125日間にわたり歩き続ける。この命懸けの行を1999年に成し遂げたのが塩沼亮潤大阿闍梨だ。
塩沼は満行後、さらに四千日回峰行や無食・無水・無眠・無臥の「四無行」をも完遂した。現在は仙台市秋保の慈眼寺住職として、境内での護摩祈祷や全国での講演活動を精力的におこなっている。修験道の伝統的な教えを噛み砕き、現代人のストレスや悩みに寄り添う言葉へと昇華させる塩沼の姿勢は、宗教の垣根を超えて若い世代からも絶大な支持を集めている。