Yui『Summer Song』歌詞の深層考察|「真っ赤なブルー」が描く青春
Yui『Summer Song』歌詞の深層考察|「真っ赤なブルー」が描く青春の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
YUIの12枚目シングル『SUMMER SONG』の発売日は2008年7月2日。オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得し、彼女のキャリアにおいて確固たるトップアーティストの地位を証明した作品です。本作を深く理解する上で欠かせないのが、同年3月に配信限定シングルとして先行リリースされていた『Laugh away』との密接な繋がりです。
『Laugh away』では、春の心地よい風が吹く丘や通学路を舞台に、新しい恋の始まりに胸を高鳴らせる男女の距離感が描かれていました。そして満を持してリリースされた『SUMMER SONG』は、その2人が夏休みを迎え、海へと舞台を移して繰り広げる「恋の続編」として緻密にプロットされています。単発のヒット狙いではなく、春から夏への季節の移ろいと心理的成長を2作連続で描き切るという、当時のJ-POPシーンでも先駆的なメディアミックス的手法が取られていました。
その世界観を完璧に映像化したミュージックビデオ(MV)の存在も見逃せません。映像監督・三木孝浩の手によるMVには、当時若手俳優として注目を集めていた林遣都と、みずみずしい透明感を放っていた岡本杏理が出演。『Laugh away』で見せた初々しい自転車の二人乗りや制服姿から一転、『SUMMER SONG』では水着や私服姿で海辺を走り、砂浜に文字を書いては消すといった、誰もが憧れる青春の決定的瞬間を演じ切りました。この2作品にわたる連続ドラマ仕立てのMVは、楽曲の持つ物語性を何倍にも増幅させ、視聴者の記憶に深く刻み込まれることとなりました。