シャンプーが目に入った時の緊急対処法|擦るのがNgな理由と受診目安
シャンプーが目に入った時の緊急対処法|擦るのがNgな理由と受診目安の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
ネット上のコミュニティやSNS(旧Twitter、知恵袋等)の投稿を精査すると、良かれと思って取った自己流の処置が裏目に出て、夜間救急に駆け込む羽目になった体験談が数多く散見されます。代表的な失敗事例と現場の分析は次の通りです。
最も典型的な過ちが、「メントール入りの爽快系目薬や充血除去目薬を差してしまった」という事例です。「スーッとした爽快感で痛みが紛れると思った」「赤みを消したかった」という動機ですが、界面活性剤で傷ついた角膜にメントール成分や充血除去剤(塩酸テトラヒドロゾリン等の血管収縮剤)を投与すると、激痛が跳ね上がるだけでなく、局所血管の極度な収縮により角膜への酸素供給が遮断され、組織修復が大幅に遅延します。
また、子供の目にシャンプーが入った場合の保護者のパニック対応もトラブルの温床です。「早く洗い流さなければ」と焦るあまり、大泣きして暴れる子供の顔面へ高水圧のシャワーを直接浴びせてしまい、水圧そのもので角膜を傷つけたり、水が鼻腔に入ってパニックを悪化させたりするケースが後を絶ちません。
小児眼科医の指導現場では、子供が泡を目に入れた際は「無理にシャワーを当てず、濡らした清潔なガーゼやタオルで目の周囲の泡を素早く拭き取り、洗面器に溜めたぬるま湯に顔を浸けて水中で瞬きを促す」あるいは「保護者の膝の上に仰向けに寝かせ、目頭から優しく水や人工涙液を垂らして洗い流す」手法が推奨されています。