玉掛け吊り方一覧と安全基準|事故を防ぐモード係数と張力計算の鉄則

玉掛け吊り方一覧と安全基準|事故を防ぐモード係数と張力計算の鉄則の詳細解説を解説します。役立つ情報がチェックできます。

玉掛け作業における安全荷重を算出する際、基準となるのが「モード係数」です。玉掛け用具単体の基本安全荷重に対し、吊り方や吊り角度によって実際に負荷できる最大荷重の比率を数値化したものです。

基本安全荷重の計算式は以下のように定義されます。

基本安全荷重(t) = 切断荷重(t) ÷ 安全係数(ワイヤーロープは「6以上」、チェーンは「5以上」など法令基準)
実使用荷重(t) = 基本安全荷重(t) × モード係数

以下に、主要な玉掛けの吊り方とモード係数、現場での実務評価を一覧表にまとめました。

吊り方名称モード係数(吊り角度目安)主な適用荷・メリットリスク・注意点1本垂直吊り1.0(角度0°)アイボルト直結の機械類など。計算がシンプル。荷の回転や揺れが起きやすく長尺物には不可。1本目通し吊り(チョーカー)0.8(絞り角度120°以上)丸棒、鋼管、結束材。荷を強く拘束可能。曲げによる強度低下。絞り角度が鋭角だと係数0.7以下に急減。2本目通し吊り(60°以内)1.4(角度60°時:0.8×2×0.866)長尺鋼材、束ねたパイプ類の標準工法。2本の絞り位置・締め付け圧が不均等だと荷が傾斜。2本半掛け吊り(60°以内)1.73(角度60°時:2×0.866)コンテナ、型枠、箱型構造物など重心が定まる荷。すっぽ抜けの危険性が高く、滑り止め処置が必須。4本吊り(60°以内)2.6(実質3本支持として計算)大型重量プラント機器、大型プレキャストコンクリート板。4本均等にかかることは稀。3本掛け相当の耐力で計算必須。

モード係数において最も注意すべきは、「2本吊りにしたから強度が2倍になるわけではない」という点です。吊り角度が生じることで斜め方向への分力が発生し、有効耐力は目減りします。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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