キタサンブラック血統の真相|なぜ世界最強イクイノックスが出たか
キタサンブラック血統の真相|なぜ世界最強イクイノックスが出たかの要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
SNSやネット掲示板では、キタサンブラックの血統に関して未だに「突然変異であり、次代には続かないのではないか」「母シュガーハートが未出走馬だから母系に力がない」といった懐疑的な見解が散見されます。しかし、育成牧場や調教関係者の生の声を取材すると、全く異なる実態が浮かび上がります。
栗東トレセンの調教助手は、自著の手記や専門誌のインタビューで次のように語っています。
「キタサンブラック産駒を跨いだ瞬間に感じるのは、トモ(後肢)の容積の大きさと背中の柔らかさです。父自身がそうであったように、無駄な贅肉がつかず、心拍数の戻りが異常に早い。これは突然変異ではなく、明確に骨格と循環器系が遺伝している証拠です」
また、母シュガーハートに対する評価も覆りつつあります。自身は屈腱炎のため未出走のまま引退しましたが、半兄には交流重賞3勝を挙げたショウナンカンプ(父サクラバクシンオー)がおり、近親には重賞馬がずらりと並ぶ一流のスプリンター血統でした。つまり、虚弱さではなく「競走能力をレースで消耗しなかった良質な繁殖牝馬」として、その爆発的なポテンシャルをキタサンブラックに純度100%で伝達したのが真相です。ネット上の「安馬の奇跡」というストーリーはドラマチックですが、血統工学的には名血が精緻に噛み合った必然の傑作であったと言えます。